「…ん」



昼休み。


どうやら僕は事業中ずっと、眠っていたらしい。



「お早うございます…ふわぁぁ」



あくびをすると、呆れた顔で僕を見るミリアリア。



「…何?」


「いや、何一人で『お早うございます』なんて言ってるの?」


「…別に」



独り言をモロに聞かれていた。



「…知らないんだ」



ミリアリアは小声で呟く。



「え?何が…?」


「べ、別になんでもない」



ミリアリアはおかしな態度をとって、教室から出て行ってしまった。



「…何?」



首をかしげる。


でも、原因は全然わからない。



「…なんなの?」



少しだけ心を揺さぶった。



「…ねぇ、サイ。何かあったの?」



側にいるサイの腕を掴んで僕は聞く。


でも、サイは答えようとはしなかった。



「……サイ?」



何か…あったの?



「ちょーど良かったじゃない」


「え?」



フレイが僕の後ろにいた。



「フレイ!やめろ、言うなぁっ!!!」



サイが突然叫んだ。



「貴方のお兄さんのアスラン・ザラは死んだの」



………え?



「…嘘だよね?アスランが死ぬなんて…そんな!」



僕はサイを見る。


サイは、何も答えようとはしなかった。



「……本当…なの?」


誰か嘘だって言って。


嘘なんだよって………。



「…本当…………に?」





ザアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ




















<<続く>>